SCALE


ではタイトル通りスケールの機能について説明しようと思いますが、
機能と言うよりもその利便性について理論を交えながら説明していこうと思います。

Kaossilatorにはスケールを選んで設定することができる機能があります。
これの凄いところは曲に合ったスケールを選ぶことで、
適当に鳴らしても曲の雰囲気を壊さない音しか鳴らないようになります。
これにより、楽器の練習をたくさんしなくても
熟練者気分でアドリブ演奏することが可能になるわけです。

「で?スケールってなに?」
ってことで、理論的な話をしてみようと思いますが、
スケールの話をする前に、まず音名についてさらっと確認しておきましょう。

音名
音名とは音の呼び名で、ドレミファソラシドも音名の一つです。
他にもハニホヘトイロハやCDEFGABCがそうですね。
表のように、ド=C、レ=D、ミ=Eって対応しているわけです。
Kaossilatorで使われているのはCDEFGABCなので、
説明でも基本的にはCDEFGABCを使って行こうと思います。

では、スケールについて説明します。
スケール、日本語では音階と言いますが、要するに音の配列ですね。
スケールの種類によって雰囲気が違い、それぞれ名前がついてます。

こちらの図をご覧下さい。
スケールリスト
これはカオシレーターを買うとついてくるスケールリストですが、
カオシレーターはここにある31のスケールが設定できるわけですね。
(この表はコルグのホームページでダウンロード出来ます。)

たとえば、2番目のIonian Scale(イオニアンスケール)を見てみてください。
(手元にカオシレーターがある方は鳴らしてみるといいと思います。)
真ん中あたりにイオニアンスケールがどの音で構成されているか書いてありますね。
イオニアンスケールはCDEFGABCで構成されています。
気づきましたかね?実はイオニアンスケールはドレミファソラシドなんですね。

もう一つ例を。
25番目のRyukyu Scale、つまり琉球スケール、琉球音階ですね。
鳴らしてみるとなんとなく沖縄っぽい音が鳴ります。

このように「スケールにはそれぞれ特有の雰囲気がある」んです。
アドリブ(即興演奏)などで、このスケールという概念が使われたりするのですが、
たとえばピアノやギターでスケールを鳴らす!
といった場合、ある程度の技術や慣れた思考が必要になってきます。
当然!一朝一夕にできるものではありません。
しかしカオシレーターでは、スケール設定をするだけで、
その選んだスケールの音しか鳴らなくなるので、
スケールを使ったアドリブが手軽に可能になるわけです。

ちなみに私はどんなスケールを使っているかというと
高確率でマイナーペンタトニックスケールです。
ロックの王道と言われたりもするスケールでなかなか使い易いスケールです。

スケールの音数が多いと、曲に合わせにくく、
スケールの音数が少ないと、雰囲気が出にくい、

このような理由などからアドリブでは
メージャーペンタトニックやマイナーペンタトニック、
メジャーブルースやマイナーブルースなどが
使い易いと思います。

じゃぁどうやって曲にあったスケールを選ぶ(もしくはスケールに合った曲を作る)のかというと、
無理やり一言で言うなら、和音に合ったスケールを使うのですが、
「この音が使われていて、和音がこうで、進行がこうだから…」
と分析するよりも、
「だいたいこんな感じかな?あ、なんかかっこいいかも」
って感じでいいんじゃないかと思います。

しかし、前者の知識が少しでもあると、後者にたどり着くのが早くなったりしますので、
知っているのに越したことはないのですが…詳しくはまた別の機会にふれようと思います。

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